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葡萄畑

妥協を許さない職人の美学が最上の葡萄を生み出す

最高のワインをつくれるかどうか、その成否を何よりも分かつのが、良質な葡萄を得られるかどうかだろう。ゆえにケンゾー エステイトのこだわりが最も現れているのが、最高の葡萄を実らせるべく完璧な管理が施された葡萄畑なのだ。ケンゾー エステイトの初ヴィンテージは2005年であるが、実は2001年にも収穫があった。しかし、畑の状態が最高ではなかったため、一度すべての樹を引き抜き、ゼロから畑を作り直している。

それ以降の葡萄畑は、アメリカを代表する栽培家デイヴィッド・アブリューの管理のもと、隅々に至るまで、丁寧な栽培が行われている。人目につかない畑の隅の方も、道沿いの目立つ所も等しく葡萄樹が綺麗に整えられていることが印象的だ。栽培を最大限効率良く行うために緻密な計算のうえ杭を立て、ワイヤーを張り、寸分の狂いなく等間隔に樹が植えられた畑は、どこをとっても端から端まで整然と列をなし、澄み渡る青空とのコントラストと相まって絵画のように美しい縞模様を描き出す。近づいて良く見ると、1枚1枚の葡萄の葉は、いずれの樹においても、同じ方向を向き、同じような形状に広がっている。他所で目にするどの畑とも違って、そこには、まるで茶畑を見るような、流麗で整然とした美しさがある。

また、葡萄畑の列をよく見ると、丘の傾斜に沿うように並んでいることに気づくはずだ。これは、サン・パブロ湾から山を越え、ワイナリーの斜面を駆け下りてくる風を遮ることなく、葡萄畑を吹き抜けるようにするためだ。その清涼な風は、日光で温まった果実をほどよくクールダウンし、ワインの味わいにとって重要な有機酸やフェノール類を保ってくれる。また、葡萄に潤いをもたらす天の恵みである朝露も、一日を通してそのまま湿気として残ってしまうとカビや病害の原因になりかねない。そこで風通しを良くすることにより日中は葡萄樹や葉、果実を乾燥させ、健康な状態を保っている。それは自然の営みの恩恵を最大限享受するための工夫なのだ。