最高品質の葡萄を作る摘み取り(間引き)作業
今年は涼しい日々が続いていましたが、7月に入り本格的な夏が訪れたナパ。葡萄樹はぐんぐんと育ち、小さかった実も日々膨らみ、収穫の準備を整え始めました。ヴェレゾン(色づき)も始まるこの時期、葡萄畑で行われているのが、葡萄の房の摘み取り(間引き)作業です。
最高品質の葡萄を育てるために、ケンゾー エステイトでは一本あたりの葡萄樹に実る房の数を、品種により12~16房程度に制限しています。それ以上に実った房は間引くことで、風通し、日当たりを良くするだけでなく、樹がもつ樹勢を限られた数の房に集中させることができ、葡萄は高品質に実っていくのです。
間引かれた葡萄の実は、そのまま畑に落とされ土に還り、天然の肥料となって葡萄樹に栄養を運びます。
唯一無二の葡萄、ワインを生み出すマイクロ・クライメイト
まったく異なる天気の下記写真は、同じ日のほぼ同時刻に撮影されたものです。マウントジョージの山間に位置するケンゾー エステイトの葡萄畑では、その地形、自然環境から、マイクロ・クライメイト(微気候)と呼ばれる気象現象が生じ、温度、湿度や土壌など、局地的に環境条件が変化するため、ブロックごとに個性の異なる葡萄が栽培されています。
山の頂上付近の葡萄畑は、西側のサンパブロ湾から立ち上る冷たい霧に覆われ、朝方の気温は摂氏12.3度ほど。ところが車で2、3分走った東側斜面の葡萄畑は、山でブロックされ霧が届かず、摂氏25度を超える暑さで青空が広がります。この豊かで特異な自然環境が、唯一無二の葡萄、そして唯一無二のケンゾー エステイトのワインを作りあげているのです。
葡萄畑を目の前に味わう、格別のワインと名店のランチプレート
夏が乾季にあたるナパでは、気温が30度を超えても湿気や蒸し暑さはなく、爽やかな気候のなか、皆が屋外でワインを楽しんでいます。ケンゾー エステイトのテイスティングルームでも、この時期、屋外のパティオでのテイスティングが人気です。その様子を一部ですがご紹介します。
ケンゾー エステイトはナパの南東、標高470メートルに位置し、手つかずの大自然のなかワイン醸造施設とテイスティングルームでお客様をお迎えしています。正面ゲートを通り、オークの林や湖を通り抜け数キロドライブすると、葡萄畑のなかに現れるのがテイスティングルームです。
今夏のウェルカムドリンクは、リリースしたばかりの「結 yui 2022」です。着席されたあとは、よく冷えたスパークリングの「清 sei」、そしてケンゾー エステイトが誇る赤ワインのラインナップを、緑の葡萄畑を眺めながらゆっくりとお楽しみいただきます(ご提供するワインは季節によって異なります)。
テイスティングのコースは3種類あります。ケンゾー エステイトの現行ヴィンテージをお楽しみいただける「テイスティング」、ツアー(日本語もあり)がついた「ツアー+テイスティング」、そして全米で最も予約が取りにくいといわれる名店「French Laundry」のカリスマシェフ、トーマス・ケラーが手がける「Bouchon Bakery」から取り寄せる「ランチプレート+ツアー+テイスティング」です。
「ワインが作られた場所で飲むワインの味わいは格別」といったコメントを多くのお客様からいただきます。今年はぜひ、ナパを秋の旅行先の候補地に加えてみてはいかがでしょうか。これから始まる収穫シーズンは、ナパを訪れるのに最高の季節です。
最後にテイスティングルームマネージャーのパトリックが、収穫時期のナパの魅力をご紹介します。
さらにこの時期は、ナパならではのイベントが各所で催されています。『カリストガ・ハーベストテーブル』(9/10)では、ナパの北端に位置するカリストガAVAのダウンタウンのメイン通りに、300メートルの長テーブルが設置され、各地から集まるお客様が、地元の名店の料理を楽しみます。
一流レストランが集まる瀟洒な町ヨントヴィルのヴェテランホームパークで行われる『ヨントヴィル・ミュージック・イン・ザ・パーク』(9/10)では、地元のバンドやDJの音楽が披露され、地元の人々が集まります。ゴルフがお好きな方には『PGAツアー・フォーティネット・チャンピオンシップ』(9/14 – 9/17)がおすすめ。シルヴァラードカントリークラブで、お気に入りのゴルファーのプレイをお楽しみください。
収穫とイベントで賑わう秋のナパで、皆様のお越しをお待ちしています」
ワイナリーツアーの内容やご予約など、詳しくは下記よりご覧いただけます。